インターネット接続を低速のダイヤルアップから高速のブロードバンドに切り替えないのは、必ずしもサービス提供エリアだけの問題ではないことが、米調査機関ピュー・リサーチ・センターの調査で分かった。
調査は米国の成人2251人(うちインターネット利用者は1553人)を対象に、4月から5月にかけて電話で実施した。それによると、自宅でブロードバンドを使っているのは全体の55%で、1年前の47%、2007年3月の42%から増加した。ダイヤルアップ接続を使っているのは10%だった。
ダイヤルアップ利用者にブロードバンドに切り替えない理由を尋ねたところ、「料金が高すぎる」(35%)、「切り替える理由がない」(19%)という理由が大勢を占め、「自分が住んでいる地域にブロードバンドサービスがないから」と答えたのは14%のみだった。
ブロードバンド接続業者は需要に応えるためサービス提供を拡大すべきだとの声もあるが、今回の調査でそうした見方とは裏腹の結果が示された形だ。ただ、地方では自宅でネットを使って仕事をしたり授業を受けたりする需要も高くなるのは事実。こうした地方のダイヤルアップユーザーは、利用できるものならブロードバンドを利用したいとする回答が24%に上り、都市近郊居住者の11%、都市居住者の3%を大きく上回った。
インターネットをまったく利用していないのは高齢者と低所得層が多く、理由は3分の1が「関心がない」、約20%が「過去に利用していたがやめた」と答えた。
2008.07.03 Web posted at: 13:09 JST Updated - AP
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200807030005.html
スポンサーサイト
この記事に対するコメント
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです